小説
「ゆめはサッカーせんしゅになること」 古ぼけた1枚の紙に汚い字で力強く書かれていた。来月から東京で働くこととなり、自宅の荷物を整理している。 私がサッカー選手になっていたのであれば、この古ぼけた紙に値打ちが付いたのだろう。 無価値な紙を丸め、…
と、話すのは同じ部署の木村だ。彼がこの会社に入社してから4年が経っている。 ※小説風第一弾は以下参照。「帰った後に電話してくるのやめて頂けますか?」 - くたびれリーマンの日々 本日、本田主任が転職する為、弊社を退社する事が発表された。本田主任は…
「・・・。どういう意味だ?」 突然話しかけられ目を丸くする。話しかけてきたのは、最近入社した鈴木だ。突然の事に聞き返してしまったが、心当たりがある。 鈴木に一任していた資料の進捗を確認しようと昨日電話をした。その日、鈴木は客先の打ち合わせが…